特集
給食におけるカレーのあれこれ、聞いてみました!
カレーの提供頻度、月2回以上が4割超え!
施設におけるカレーの提供頻度を尋ねたところ、約9割が月に1回以上カレーを提供していることがわかりました。さらに、月2回以上提供していると答えた方は4割を超えており、病院に限定すると5割以上という結果に。この結果から、カレーが給食の定番であり人気メニューのひとつだと言えるのではないでしょうか。
次に、施設で提供されているカレーの種類についても調査しました。メニュー名の異なるカレーが何種類あるかという質問に対して、1種類と回答した方が約4割、2種類以上あると回答した方は約6割にのぼりました。
種類として一番多かったのは、「カレーライス」、2番目は「カレーうどん」、3番目は「キーマカレー」という結果でした。中には、シーフードカレーやバターチキンカレーなどを提供している施設も。また、カレールウやフレークを活用して、カレーコロッケやカレーピラフ、カレードリアといったアレンジメニューを提供しているという回答もみられました。
カレーは定期的に提供するメニューだからこそ、具材や調理法を変えて喫食者が飽きないような工夫をしていることが伺えます。皆様の施設では何種類のカレーを提供しているか、チェックしてみてください!
行事食やイベント・レクにカレーを活用している事業所も!
行事食とは、季節の行事やお祝いの日に食べる料理のことで、患者様や利用者様にとって楽しみの一つでもあります。
行事食にカレーを取り入れていると答えた施設は約14%で、夏祭りや七夕、ハロウィン、クリスマスなどの行事が挙げられました。
例えば、七夕では星型のハンバーグやオクラを添えたり、クリスマスならご飯を雪だるま風に盛り付けたりと、見た目に工夫を凝らしているようです。
また、季節の食材を活用することで、春は春野菜、夏は夏野菜を使ったカレーなど、旬を感じられるメニューを提供している施設もあるようです。なんと、冬至にゆずを使うカレーを提供しているという回答も!
給食において季節感を取り入れることは大切なポイントで、また、取り入れやすいのもカレーが人気である理由なのではないでしょうか。
さらに、カレーをイベントやレクリエーションに活用している施設もありました。
利用者に野菜の皮をむいてもらったり、盛り付けをしてもらったりと楽しみながら参加できるような企画に使われているようです。
夏祭りなどでカレーを屋台風に提供したり、カレーのバイキングを実施しているという回答もあったりと、イベントでも利用されていることがアンケートからわかりました。
お勤めの施設・事業所でも行事食やイベント・レクでカレーメニューを取り入れてみてはいかがでしょうか。
作る時のコツや隠し味に入れているものとは?
カレーを調理する際に、複数のルウもしくはフレークをブレンドしているかについて尋ねたところ、「ブレンドしている」と回答した方は24%、意外にも76%の方が1種類のルウまたはフレークだけで作っていることがわかりました。
1種類のルウもしくはフレークを使用している場合、隠し味を入れて味に変化をつけるケースが多くみられました。加えるものとしては、野菜や果物、マイルドな味を目指して牛乳やバター、ヨーグルト、スキムミルクなどの乳製品を加えて旨みをつけているようです。
調理工程では、水っぽくならないようとろみを調整したり、ルウがだまにならないよう、あらかじめお湯で溶かすなどの工夫をされていました。
その他にも煮崩れを防ぐためにあらかじめスチコンを使って煮込み時間を短くしているという大量調理ならではの回答も。給食でカレーを作る際の参考にしてみてくださいね。
栄養や疾患に配慮して作れるのもカレーの魅力。
カレーは、工夫次第で栄養素や疾患に配慮できます。アンケートの結果から、スパイスで風味を加えてルウを少なめにし塩分を抑えたり、とろみをつけて食べやすくしたり、具材を調節してたんぱく質や糖質の量を調整しているという回答がありました。
喫食者の要望に応じて、柔軟に対応できるのもカレーの魅力なのではないでしょうか。
<本アンケート概要>
調査対象:病院または高齢者施設に現在勤務、または過去勤務経験があり、給食でカレーを提供したことがある管理栄養士・栄養士
回答者数:345名
実施時期:2024年09月~10月
調査機関:Eatreat株式会社
コメント
ひな祭りの行事食にぴったりな華やかなカレーです。ひし形にしているごはんは2色にしてひし餅をイメージにしました。ごはんの具は刻み食に展開しやすいです。花麩はピンクのものを使用することで桃の節句らしい色合いになります。