給食現場でシチューの素をもっと活用しよう!

シチューといえば、秋冬に食べるイメージのあるメニューですが、病院や高齢者施設の現場では、春夏にも提供されている人気メニューの一つ。喫食率の高さや調理のしやすさなどのメリットもあり、季節問わず活用できるポテンシャルを持つメニューです。今回は、給食現場経験のある管理栄養士153名へのアンケート調査と座談会を通じて、シチューの素の活用実態や課題、アレンジ方法、調理の工夫について深掘り。明日からの献立作成に役立つレシピも紹介します!

特集

アンケートと座談会で見えたシチューの素の活用ヒント

給食現場におけるシチューの素の使用状況を徹底調査!

Q.施設でのシチューの提供頻度について教えてください

 

春夏でも提供している!?クリーム系が人気!

施設におけるシチューの提供頻度をシーズン別に聞いたところ、秋冬(9月〜2月)は72%の施設が月1回以上提供しており、定番メニューの一つとして定着していることがわかりました。
一方、春夏(3月〜8月)の提供頻度は45%の施設が月1回以上という結果となり、想定より落ちていないことがわかりました。提供しているシチューの種類では「クリーム系」が圧倒的に人気!次いで、「ビーフ・ブラウン系」、その他には「トマト系」のシチューを提供している施設もありました。

 

シチューの素を使うメリットや課題

シチューを提供するメリットとして、「調理がしやすい」「手に入りやすい食材で作れる」「喫食率が高い」などの意見が挙げられました。調理負担を軽減しつつ、喫食者にも喜ばれる、重宝されるメニューであることがうかがえます。
一方、課題として挙げられたのが、「ご飯に合わない」「塩分が高い」「メニューのバリエーションが少ない」などでした。特に、メニューのバリエーションについては、「シチューの素をシチュー以外のメニューにも活用している」と回答したのは、全体で3割弱にとどまり、活用に悩んでいる施設もあると考えられます。こうした実態や課題をさらに深掘りするため、病院・高齢者施設で給食業務経験のある管理栄養士の方々にお集まりいただき、座談会を開催しました。

給食現場において「シチュー」は重宝しているメニューの一つ!

座談会では、まず提供実態について伺いました。昼食やサイクルメニューの一つに組み込まれていることはもちろん、「朝食にクリームシチューを提供すると、体が温まりホッとする」といった声も。
特に病院では、「年中空調が利いているため、春夏だから冷たいものが求められているのではなく、さらに易消化食のバリエーションとしてもシチューは重宝している」という意見が出ました。
春夏に提供頻度が減る要因として挙げられたのが、「シチュー=冬に食べるもの」という固定観念があるのではないかということ。実際、喫食者からは春夏にシチューを提供すると「なぜ?」と言われることは一部あるものの、数は少ないようです。
提供側としては、「作りやすく、工程も盛り付けも簡単。価格も抑えられるため、食材費が高騰する中、むしろ増やしたいメニュー」という意見もありました。
シチューの課題として挙げられていた「ご飯と合わない」という点において、パンと提供したり、キャロットライスやピラフを合わせるなど、現場ではさまざまな工夫がされていました。悩んでいる施設の皆様、ぜひ参考にしてみてください。

 

※易消化食とは……消化管の保護を目的とし、食物の胃内停滞時間が短くなるよう考慮された食事のこと

シチューの素を使うときのポイントや工夫

シチューの素を選ぶときのポイントについて聞くと、調理のしやすさにも直結する「溶けやすさ」を重視する声が多く聞かれました。使い道によっては、味も重視しているようです。

ここでは、座談会で見えたシチューの素を使う上でのよくあるお悩みとその解決策をご紹介します。

 

●ダマになってしまう:事前にボウル等を使い、牛乳などの液体でシチューの素を溶かしてから加える

●開封後にすぐ使いきれない:定番メニューのシチューと、それ以外のアレンジメニューをセットにして献立を組み立てる、職員食で使用する

●塩分が高くなりがち:他の献立で塩分を控えめにするなど調整する

●提供頻度が高すぎると飽きられる:合わせる食材を変える

 

ぜひ参考にしてみてください。

こんなレシピがあると嬉しい!現場の管理栄養士の声

座談会では、実際にシチューの素を使ったメニューを試食しながら、現場で求められる具体的かつ実践的なレシピのアイデアを出し合っていただきました。

 

アレンジ自在!「クリームソース」は万能

使用率の高いクリーム系のシチューの素なら、「クリーム煮」や「クリームソース」が使いやすいとのことでした。季節に合わせて、使う食材を変えたり、肉や魚に合わせたりとメニューも広がりそうです。それ以外だと、グラタンやパスタにあえるソース、中にはシュクメルリを作ってみたという声も!また、クリームソースにみそを加えて和風に寄せると、ご飯にも合うのでは?というアイデアで盛り上がりました。

 

※シュクメルリとは……鶏肉をにんにくの効いたクリームソースで煮込んだジョージアという国の伝統的な家庭料理

春夏向けに季節感を出すなら

春夏に提供するなら、冷製スープとして提供するのは喜んでもらえそうというアイデアも。冷たいものなら食べられるという方におすすめできるメニューになりそうですね。夏はカレーのイメージが強いですが、クリーム系のシチューにカレー粉を加えてホワイトカレー風のメニューにしたり、ソースを作って魚や肉にかけたりすると 美味しいかも、というアイデアが出ました。 「あれにも使えそう!」「これも美味しそう!」と管理栄養士の方々のアイデアをもとに、シチューの素を使った給食施設向け活用レシピを8個開発しました。詳しい作り方は下記の「レシピ」でご覧ください。

<本アンケート概要>
調査対象:病院または高齢者施設に現在勤務、または過去勤務経験があり、給食でシチューを提供したことがある管理栄養士・栄養士
回答者数:153名
実施時期:2025年2月
調査機関:Eatreat株式会社


管理栄養士・栄養士345名に聞いた給食のカレーに関する調査結果はこちら

ハウスギャバン様の特設ページでは、現場に聞いたカレーに入れている隠し味や行事色で使えるカレーレシピなどをご紹介しています。

▼特設ページはこちらから▼
https://eat-treat-solution.com/special/housegaban2/

レシピ

ハウスギャバン シチューの素を使ったおすすめレシピをご紹介します。

春キャベツのクリーム煮

春キャベツの甘みと、クリームソースの濃厚な旨味が◎

チキンのコーンソース

コーンの甘さと塩気で鶏肉をさらに美味しく!

夏野菜のシュクメルリ

暑い夏を乗り切るスタミナ料理としてぴったり!

夏野菜のシチュー カレー風味 

クリームベースにピリッと辛いカレー味

夏野菜のグラタン

パンやごはんなど、どんな主食にも合わせやすい

クリームマッシュポテトのオーブン焼き

クリームソース味のマッシュポテトは、たらとの相性抜群!

和風クリーム味噌うどん

クリームスープに味噌のコクをプラス

えびとマッシュルームのラグーパスタ

豊かな旨味ととろみ加減の良いソースがポイント


商品

1kgシチューミクス<クリーム>

チーズとオニオンが入ったブイヨンの味わい豊かな、顆粒タイプのクリームシチューの素です。調理時に溶けやすく、しっかりとした旨みが特徴のシチューを作ることができます。

1kgシチューミクス<ビーフ用>

野菜との相性が良く、食べやすいまろやかなビーフシチューを作れる、顆粒タイプのビーフシチューの素です。調理時に溶けやすく、しっかりとした旨みのシチューを作ることができます。

1kgシチューミクス<スイートコーン>

スイートコーンと生クリームが入ったブイヨンの味わい豊かな、顆粒タイプのコーンシチューの素です。調理時に溶けやすく、しっかりとした旨みのシチューを作ることができます。

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