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数の子はなぜおせち料理の定番?知ると食べたくなる由来と豆知識
数の子は“何の子”か知ってる?
おせち料理の定番としておなじみの数の子。実は「ニシンの子(卵)」だということをご存じでしょうか? ニシンはイワシの仲間の海水魚で、寒い海に生息しています。このニシンの卵を加工したものが数の子です。
数の子の名前の由来にはいくつかの説がありますが、東北や北海道ではニシンを「かど」と呼んでいたことから、「かどの子」が変化して「数の子」になったといわれています。
現在流通している数の子には、北海道産のほか、太平洋沿岸のカナダ産、アメリカ産、ロシア産、および大西洋産など、さまざまな産地のものがあります。
また、加工方法によって種類もいろいろ。塩漬けにした「塩数の子」、乾燥させた「干数の子」、そのまま食べられる「味付数の子」などがあり、好みや食べるシーンに合わせて選べるのも魅力です。
数の子はなぜおせちの定番?
数の子がおせち料理に欠かせない理由には、いくつかの意味や由来があります。
1. 子孫繁栄を願う縁起物
数の子は卵の粒がたくさんあることから、「子孫繁栄」を願う縁起物とされています。家族が末永く繁栄するようにという願いが込められています。
2. 二親(にしん)の健在を祝う語呂合わせ
「ニシン」が「二親」に通じることから、両親の健康や長寿を願う意味が込められているといわれています。
3. 庶民にも広まったおせち文化
江戸時代には、徳川吉宗がおせち料理に数の子を取り入れることをすすめ、庶民にも広まったという説があります。
このように、数の子にはさまざまな由来や意味があり、今でもおせち料理には欠かせない縁起物として親しまれています。
数の子は“黄色いダイヤ”と呼ばれることも
数の子は、その美しい黄金色から「黄色いダイヤ」と呼ばれることがあります。
特に1950年代頃には、北海道でニシンの漁獲量が大きく減少したことで数の子の価値が高まり、高級食材として扱われていました。そのことも、黄色いダイヤと呼ばれる理由の一つとされています。
黄金色に輝く数の子は、おせち料理に欠かせない存在です。美しい色合いは、おせち料理だけでなく普段の食卓にも彩りを添え、料理をより華やかに見せてくれます。
昔は高級食材だった数の子も、今ではさまざまな商品が販売されています。最近では、味付数の子を始め、そのまま食べられる商品やアレンジしやすい商品も増え、以前より取り入れやすくなりました。
手軽に楽しめるようになったことで、数の子はこれまで以上に身近な食材となっています。
おせちの数の子、もっと自由に!
数の子は、おせち料理にそのまま入れるだけでなく、おせち料理の一品としてアレンジメニューを取り入れるのもおすすめです。味付数の子なら下処理が不要なので、幅広いレシピに活用できます。例えば、クリームチーズやマヨネーズと合わせて見た目も華やかにアレンジすると、いつもとはひと味違ったおいしさに。普段あまり数の子を食べない方やお子さまでも取り入れやすく、家族みんなで楽しめるメニューになります。
またお正月以外にも、おつまみや副菜、お弁当のおかずなどに、アレンジメニューを取り入れてみてはいかがでしょうか。
おせち料理だけで終わらせるのはもったいない数の子。家族の好みに合わせて自由にアレンジしながら、お正月はもちろん、毎日の食卓でも数の子のおいしさを楽しんでみませんか?
執筆者:管理栄養士 広田千尋